2008/06/16

「女子高生のリアル」(原宿)
いじめ、援交、リストカット……。僕達は彼女達の「リアル」について、あまりにも何も知らなすぎる。ジャーナリストとしての顔も持つオモコロスタッフ原宿が、現代の女子高生が抱える心の闇に迫る!
ここに女子高生たちを対象とした、ある一つの興味深いアンケートの結果がある。

今時の女子高生300万人の内およそ半数が、織田信長に寺ごと焼かれてしまった僧達のことを「可哀想だ」と感じている。これは少々意外な数字と感じないだろうか? グラフの赤の部分の女子高生達も、表現こそ軽いが比叡山焼き討ちに対して「とんでもないことをするなぁ」という憤りを感じているようだ。もっともこの質問をした際、女子高生たちの半数以上が大便を我慢していたとのことで、この「ヒエ〜!」が、大便をたまらず漏らしてしまった時の「ヒエ〜!」である可能性も十分考慮しなければならない。そして円グラフの一部であるこのチーズときたら美味すぎる。この世のものとは思えないほど美味い。ワインにとてもよく合う!
このアンケートを見て私が感じたのは、現代社会が提供する多様な価値観の間で激しく揺れ動く、寄る辺なき十代の心の不安定さだ。一体彼女たちが今何を感じ、どういう物干し竿に洗濯物を干しているのか? 便座の温度はどれぐらいに設定しているのか? 多感な女子高生達の「リアル」を知るには、彼女達と直接会って、面と向かってそうした疑問をぶつけてみるしかないように思えた。知り合いの人身売買ブローカーに電話をかけると、すぐに活きのいい女子高生を一人派遣してもらえるという。私は彼女と渋谷で落ち合うことにし、乳首の周りにテープのりを貼り付けた後、鉤裂きだらけのパンストを履いて待ち合わせ場所へと向かった。
-----
やってくる女子高生の名前はミセリ(仮名)と言うのだそうだ。昔、ジャイアンツに同じ名前の外国人投手がいた。現代らしい響きの名前だなと、何となく思う。待ち合わせ場所はベターにハチ公前だ。バターにハチ公だといやらしいが、ベターにハチ公なら問題あるまい。僕が腰に手をあてて「アンビエントー!アンビエーンートー!」と奇声を上げていると、ミセリから携帯に連絡が入った。「今、ハチ公前に着いたんですけど、どこにいますか?」。意外に、と言っては失礼だが、風鈴がチリリと鳴るような涼しげで上品な声だ(寺門ジモンそっくり)。大体の場所を伝えて、僕もキョロキョロと辺りを見回す。いたいた、多分あの子だ。

「やあ、どうも初めまして」
「初めまして、ミセリです」
「原宿です。意外と左腕の方が長いんだね?」
「そうなんです。一応高い場所にある木の実も採れた方がいいかなって思って…」
「進化させちゃった?」
「はい、はじめはちょっと抵抗あったんだけど」
「今は気軽に進化する人も増えてるからね」
「私の友達でもたくさんいますよ。恥骨がすっごい硬くなった人とか」
「そのマワシも最近の流行かな?」
「これはこの間パパに買ってもらったんです」
「パパっていうのは…」
「そういうんじゃなくて、ほんとのパパです(笑)」
「そっか(笑)。結構派手な色だけど、目立つファッションが好きなの?」
「そういうわけでもないけど、夜、車から見えにくいと危ないんで」
「車に轢かれたら、やっぱり死んじゃう?」
「当たり所にもよるけど、多分死にますね」
「ほんとに死んじゃう?」
「ほんとは死にません」
「やっぱり(笑)。ちなみに自分で四股名をつけるとしたら?」
「『香味焙煎山』かな…」
「なるほど、美味しそうだね。あ、気を悪くしたらゴメンね? さっきから凄く生臭いんだけど、背中にしょってるその物体は何?」
「学校が海の近くなんですけど、今日帰りに砂浜に寄ったらイカが打ち上げられてたので、ついつい連れてきちゃいました(笑)」
「多分それ、イカじゃなくて、闇の眷属か何かだよ」
「超ウケる!」
「今なんて?」
「超ウケる!」




(原宿)
#レポート

今時の女子高生300万人の内およそ半数が、織田信長に寺ごと焼かれてしまった僧達のことを「可哀想だ」と感じている。これは少々意外な数字と感じないだろうか? グラフの赤の部分の女子高生達も、表現こそ軽いが比叡山焼き討ちに対して「とんでもないことをするなぁ」という憤りを感じているようだ。もっともこの質問をした際、女子高生たちの半数以上が大便を我慢していたとのことで、この「ヒエ〜!」が、大便をたまらず漏らしてしまった時の「ヒエ〜!」である可能性も十分考慮しなければならない。そして円グラフの一部であるこのチーズときたら美味すぎる。この世のものとは思えないほど美味い。ワインにとてもよく合う!
このアンケートを見て私が感じたのは、現代社会が提供する多様な価値観の間で激しく揺れ動く、寄る辺なき十代の心の不安定さだ。一体彼女たちが今何を感じ、どういう物干し竿に洗濯物を干しているのか? 便座の温度はどれぐらいに設定しているのか? 多感な女子高生達の「リアル」を知るには、彼女達と直接会って、面と向かってそうした疑問をぶつけてみるしかないように思えた。知り合いの人身売買ブローカーに電話をかけると、すぐに活きのいい女子高生を一人派遣してもらえるという。私は彼女と渋谷で落ち合うことにし、乳首の周りにテープのりを貼り付けた後、鉤裂きだらけのパンストを履いて待ち合わせ場所へと向かった。
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やってくる女子高生の名前はミセリ(仮名)と言うのだそうだ。昔、ジャイアンツに同じ名前の外国人投手がいた。現代らしい響きの名前だなと、何となく思う。待ち合わせ場所はベターにハチ公前だ。バターにハチ公だといやらしいが、ベターにハチ公なら問題あるまい。僕が腰に手をあてて「アンビエントー!アンビエーンートー!」と奇声を上げていると、ミセリから携帯に連絡が入った。「今、ハチ公前に着いたんですけど、どこにいますか?」。意外に、と言っては失礼だが、風鈴がチリリと鳴るような涼しげで上品な声だ(寺門ジモンそっくり)。大体の場所を伝えて、僕もキョロキョロと辺りを見回す。いたいた、多分あの子だ。

「やあ、どうも初めまして」
「初めまして、ミセリです」
「原宿です。意外と左腕の方が長いんだね?」
「そうなんです。一応高い場所にある木の実も採れた方がいいかなって思って…」
「進化させちゃった?」
「はい、はじめはちょっと抵抗あったんだけど」
「今は気軽に進化する人も増えてるからね」
「私の友達でもたくさんいますよ。恥骨がすっごい硬くなった人とか」
「そのマワシも最近の流行かな?」
「これはこの間パパに買ってもらったんです」
「パパっていうのは…」
「そういうんじゃなくて、ほんとのパパです(笑)」
「そっか(笑)。結構派手な色だけど、目立つファッションが好きなの?」
「そういうわけでもないけど、夜、車から見えにくいと危ないんで」
「車に轢かれたら、やっぱり死んじゃう?」
「当たり所にもよるけど、多分死にますね」
「ほんとに死んじゃう?」
「ほんとは死にません」
「やっぱり(笑)。ちなみに自分で四股名をつけるとしたら?」
「『香味焙煎山』かな…」
「なるほど、美味しそうだね。あ、気を悪くしたらゴメンね? さっきから凄く生臭いんだけど、背中にしょってるその物体は何?」
「学校が海の近くなんですけど、今日帰りに砂浜に寄ったらイカが打ち上げられてたので、ついつい連れてきちゃいました(笑)」
「多分それ、イカじゃなくて、闇の眷属か何かだよ」
「超ウケる!」
「今なんて?」
「超ウケる!」




(原宿)
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