この記事は2014年3月に書かれたもので、リンク先が無効になっているなど情報が古くなっている可能性があります。
次世代ゲーム機、PlayStation4が発売されました(画像はおぼろげな記憶に頼って描いたPS4です)。
高精細な映像美、手軽にプレイ動画を配信できるソーシャル機能の強化など、
ゲーム機のさらなる進化に期待が止まりません。
ですが
高い!!
いろいろと削っての値段だということはわかります。でも、ほとんどのライトゲーマーにとっての本音はこれなんじゃないでしょうか。
ゲームは好きだけど、何万円も払うのはちょっと……
まさに消費社会の産業廃棄物であるわたしたちは「無料」でないと心が動かないのです。
スマホのソーシャルゲームや戦艦をアレするゲームは無料でできるけれど、けっきょく課金ユーザーが有利になってしまう現実もあります。
「どこかに本当の意味で無料プレイできるゲームはないのかな?」
実は、ゲームショップやsteamを探しても見つからない無料ゲームが存在するのです。
その名は“食ゲー”
字面が特殊性癖っぽいですが、そういうアレではなく
「食品企業のPRサイトで遊べるゲーム」
を意味します。
お菓子などを製造している企業の多くは公式ウェブサイトにPRゲームがあります。
これらはすべて無料で遊べるのです。
もちろん課金も必要ありません。
「でも、どれを遊んだらいいかわからない……」
という昆虫の判断力を持つ皆さんのために、
今回は遊べる食ゲーサイトを5つピックアップしたいと思います!
※Adobe Flash Playerに対応した環境がほぼ必須です。
森永 ピノ
http://www.pinoice.com/pc/game/index.html
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ピノの不思議の森の大冒険」「ピノマジック」「ピノ玉飛ばしゲーム」「ピノ玉たたきゲーム」「ピノ玉迷路ゲーム」「ピノ頭脳にチャレンジ! ゲーム」「ピノ反射神経にチャレンジ! ゲーム」「ピノ第六感にチャレンジ! ゲーム」の
8種類のゲームが用意されています。
中でも特におすすめしたいのが「ピノの不思議の森の大冒険」です
■ピノの不思議の森の大冒険
下部に表示されているアイテムを画面の青い◎部分に配置し、ピノの冒険の手助けをする単純なゲームです。
ですが、モタモタしているとピノが勝手に先に進もうとして落下してしまうので、かなり迅速な判断力が要求される覚えゲーとなっています。
軽快なBGMもあいまって、ドンキーコングの難しいステージを攻略している気分になれます。
サントリー デカビタC
http://www.suntory.co.jp/softdrink/dekavita/enjoy/index.html
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「ビタ子」というあまり馴染みのないイメージキャラクターにスポットが当たったコンテンツが多く、デカビタC自体はあまり関係してきません。
■ザ・リフティング
ダバダバと動きまくるビタ子をマウスで動かしてリフティングをひたすら続けるゲーム。
デカビタの要素がここにしか残っていません。
ボールはけっこう予想外のところへ飛ぶので、見かけに反して難しいです。
がんばって97回まで続いたのですが、段位は「五級」でした。級て。
制作側はかなりのレベルでのプレイを想定しているようです。
■デカビタ占い
これもビタ子が登場します。働け。
「占う」ボタンを押すと……
占いの要素が見事にゼロなただの豆知識を教えてくれました。
ラッキー実験器具とは。
ゲームではないのですが、「デカビタC 日本紀行」というコンテンツがあります。
ただデカビタのある風景写真が全国47都道府県ぶん、何の説明もなく載っています。
ほんとうにそれだけのコーナーです。
何一つメッセージを発してこないコンセプトに、少し鳥肌が立ちました。
大分の青の洞門とか、かなりキてます。おすすめです。
明治 カール
http://www.meiji.co.jp/sweets/snack/karl/#/hiroba/
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8種類のゲームが楽しめます。
ところで、カールおじさんはカール製造工程のどこに貢献しているのでしょうね。
■おらが村なかよしパズル
4つのイラストがタテヨコとグループで被らないように配置していくゲーム、と言うとわかりにくいかもしれませんが、ようは数字を使わない「数独」です。
最初からある程度のマスが埋まっているので難しくはないのですが、
オンラインランキング上位をtanukiとhibikiというなかよしパズルガチ勢が超絶速度で埋めているので気持ちが削がれます。
■サスケとルスケのおさんぽゲーム
等間隔に並んで歩くサルが障害物にぶつからないように操作する、珍しい縦スクロール&下スクロールゲームです。
難易度はかなり凶悪で、両方のサルの挙動に気を配らなければならないばかりか、横から飛んでくる鳥が容赦なくサルたちの体力を奪います。
拾えるアイテムはバナナとカールで、バナナは20点、カールは50点。
サルにとってもカールがバナナの2.5倍のポテンシャルを秘めていることを暗に示しています。
■おらが村カール工場
上から降ってくるカールを味ごとに正しい袋に入れていくゲームです。
スピードが早くなるとかなり難しくなります。
なにより降ってくるカールチーズあじとうすあじの見た目があんまり変わらないという致命的な欠点があり、咄嗟のミスを誘発します。
また、これにおいてもカール工場ガチ勢がランキングを埋めるという事態が起きています。
「うんがいいいいいい」さんはこのゲームになぜそんな情熱を注いでしまったのでしょうか。
■カールDEパズル
ジグソーパズルとスライドパズルの2種類から選べます。
完成する絵柄が「もんじゃ焼きを黙々と作るカールおじさんの絵」なので、モチベーションの維持が難しいのが難点です。
■おじさんの田んぼを守れ!!
カールおじさんをクリックで操作して農地に湧く虫を踏みつぶすゲームです。
これもかなりシビアで、反射神経が試されます。
カールおじさんはどうやらコメ農家らしいですが、だったらなおさらカールとの関係性が謎です。
この人たちが心配です。
グリコ ポッキー
http://pocky.jp/game/index.html
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ポッキーはサイトデザインが洗練されているうえにゲームの種類が豊富です。
■ねらって!POCKY
青いボールをポッキーにぶつけて軌道を変え、ハートを取るゲームです。
パズルゲームとしてかなり戦略性が高く、「数字の順番通りにハートを取ると高得点」という要素が絡むと難しさが倍増します。
爆弾にぶつかると軌道が変わってしまいますが、あえてそれを利用できる局面もあったりと、けっこうやり込めます。
オススメ。
■パズルキャッチャー
同じ色のジグソーパズルを重ねる落ち物ゲームですが、もはやポッキーのポの字も出てこないのが衝撃的。
製作者の作りたかったから作った感が清々しいです。
違う色のピースの上に重ねてしまうと即ゲームオーバーのうえ、落ちてくるピースと下段のピース両方の色の入れ替えをしなくてはならないので判断力を試されます。
慣れてくると条件反射的にプレイできるようになるのが快感です。これもオススメ!
ポッキーのゲームはゲーム自体にオリジナリティを持たせる工夫が込められており、ひとつひとつが丁寧な印象を受けました。
日清 どん兵衛
http://www.donbei.jp/game/index.html
(リンク先に飛びます)
第1位はどん兵衛。お菓子以外の会社がここに来てランクインしました。
というのも、ゲームに対する本気度が異常なのです。
まずゲームが全17種類というのが異常です。
たぶんなんですが、どん兵衛のウェブサイトを見にきた人は
誰もそこに17種類のゲームがあることは期待してないと思います。
でも作ってしまったのです。ものすごい意気込みを感じます。
それに応えようではありませんか。
■どんらん島の伝説 35のクリスタル
英語表記の説明もあります。このゲームをプレイする外国人がどれだけいるかわかりませんが、とにかく日清は「どんらん島の伝説」を世界中の人に楽しんでもらいたかったのでしょう。
さっそくプレイ!
IDの発行を求められました。
そう、このゲームはIDを作って継続的にプレイされることを前提としているのです。
ゲーム自体はすごろく形式のアドベンチャーで、マップやヒントを集めながらクリスタルをコレクションしていくことになるのですが、クリスタルは全部で35種類もあります。
どん兵衛が埋め込まれたクリスタルはなかなかシュールです。
また、ルーレットを回していると、
虚弱児童すぎる理由で主人公の体力が減って、3時間は動けなくなります。
1回のプレイで集められるクリスタルはせいぜい1コなので、35コすべて集めるには相当な時間がかかりますが、それだけ長期的なプレイを見越しているということなのでしょう。
似たようなシステムで全国のご当地スタンプを集める「めざせ!こだわり職人」もあります。いいかげんにしろ!
■どんメンコ
どん兵衛の写真がプリントされている謎メンコで戦うゲームです。
ゲージが最大になった瞬間にクリックしてメンコを叩きつけ裏返ったメンコを奪えるという、ゲームとしては単純なものなのですが、これがかなり熱いです。
その理由の一つが、メンコの絶対数が一定であるということ。
5人の対戦相手とプレイヤーが限られた枚数のメンコを奪い合う状況が限定ジャンケンばりの緊張感を与えてくれるうえ、レアメンコを取られると「絶対に……取り返してやるけえの」という何かがメラメラと沸き上がってきます。
ゲージを見極めるタイミングも慣れれば掴めてくるので、だんだん上手くなる感覚も実際のメンコに近くて楽しいのです。
終盤になると「50枚以上のメンコを抱えながら、相手のなけなしの1枚を奪いにかかる」といった鬼畜プレイもできるようになります。最高!
ボリュームアップして商品化してくれたらお金を払いたいくらいです。
その他、どう考えても察知できないような直前のフェイントを仕掛けてくる「どんどん!太鼓ゲーム」
「プーさんのホームランダービー」を彷彿とさせる魔球ぞろいの「紙風船バレー」など、どん兵衛のゲームの作り込みは並大抵のものではなく、要所要所で鳴る「ドンベェ!」という掛け声も頭に残ります。
まさに堂々の1位と言っていいでしょう。
さて、以上のランキングで「食ゲー」の面白さを少しでもご理解いただけたでしょうか。
その他の食品サイトにもたくさんの食ゲーが用意されているので、ぜひやってみてください。
思わぬ発見があるかもしれませんよ。
私はドラクエモンスターズの攻略に戻ります。
(ダ・ヴィンチ恐山)