7月27日から8月1日にかけて、Twitter上で実況されたオモコロ新スタッフ花澤の自転車帰省。「ミニストップにしか立ち寄れない」「やむをえない時は、罰ゲームをこなせばセブンイレブンが使える」という過酷なルールの元、6日間かけて東京から兵庫まで帰省した旅の軌跡が、現在Togetterにまとめられております。

 

 

 

 

1日目&2日目

 

 

3日目&4日目

 

 

5日目

 

 

最終日

 

 

 

 

そして今回は「ミニストップ帰省」を終え、無事に帰還を果たした花澤に、つぶやきでは触れられることのなかった裏話や苦労話を中心に、今回の旅をインタビュー形式で振り返ってもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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東京→兵庫、花澤の自転車帰省のおおまかなルート(約535km)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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― 花澤さん、まずは今回の旅、お疲れ様でした。

 

 

 

「ありがとうございます。3日の予定が6日かかったので、本当に疲れすぎて死ぬかと思いました」

 

 

 

― 実家への自転車帰省は前々から計画していたそうですが、オモコロに入ったおかげでそこに「ミニストップ縛り」、「罰ゲーム」という要素が加わりました。率直に言って最初この企画を聞いた時はどう思いましたか?

 

 

 

「ミニストップなんてたくさんあるし、正直最初は余裕だろうと思いました。ポプラじゃなくていいの?って。でもいざ初めてみると、大きな道路に面したところに全然ないんですよね、ミニストップが。セブンイレブンを罰ゲームと引き換えに使っていいというルールがなければ、多分達成は難しかったでしょうね」

 

 

 

― 罰ゲームに感謝ですね

 

 

 

「それはないです」

 

 

 

 

 

 

 

 

■箱根山中で石を背負う

 

 

 

 

― その罰ゲームの話ですが、花澤さんは今回全部で13個の罰ゲームをこなしていて。一番最初が、箱根に入る前に課せられた「大きめの石を次の県境まで持ち運ぶ」というものでした。

 

 

 

「振り返ってみても、肉体的に一番きつかったのはこれだったと思います。重さが多分5キロ以上はあったんじゃないでしょうか? 選んでから『ちっちゃすぎる。だせえ』とか言われたら悔しいんで、結構大きめのを選んだんですが、石って両手で抱えて持つのと背中に背負うのでは全然感覚が違うんですよ。背負ってみた時、膝が笑いましたからね」

 

 

 

 

 

 

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石を背負った状態で箱根の峠を越える花澤。

 

 

 

 

 

― 山を越える人の背中にとり憑いて、体を重くする妖怪みたいですね。

 

 

 

グラビデでもかけられたんじゃないか? って思うぐらいの重さでしたね。平坦な道ならまだしも登り坂なんで、本当に泣きそうになるぐらいきつかったです」

 

 

 

― なぜ大きめの石を背負っているのか、不審がられて声をかけられたりしなかったですか?

 

 

 

「Twitterには書かなかったんですが、検問してるパトカーに一度呼び止められたんです。『前の自転車止まってください』ってマイクで言われて。でも僕、疲労が極限でその声に応える余裕もなかったんで、無視して行っちゃたんです。特に後から追いかけてきて注意されたりはしなかったんですが、呼び止められてたら何て言われたんだろう?っていうのはちょっと気になりますね」

 

 

 

― きっと関わり合いになると、石を代わりに背負わされるかもって思われたんでしょうね。

 

 

 

「僕、そういう妖怪じゃないですよ」

 

 

 

 

 

 

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一日目にして花澤に深刻なダメージをもたらした石

 

 

 

 

 

― 石は結局、その日のホテルまで連れてきましたね。

 

 

 

「神奈川県から静岡県に入ってたんで、ほんとはもう捨ててよかったんですが、捨て場所探して写真撮る余裕もなかったんで、その日は一緒に寝ましたね」

 

 

 

― 石に対して特別な感情が沸き上がってきたりはしましたか?

 

 

 

“苦労して共に箱根の山を越えた戦友”、っていう感じでしたね。次の日あっさり捨てましたけど」

 

 

 

― Twitter上の「石に名前をつけて」というリクエストに対し、「元太」という名前をつけましたね。あれには何か意味が?

 

 

 

「最初は勘太にしようかなと思ったんですが、より堅そうで石っぽい名前を考えたら元太になりました。この日寝ようとしたら、元太についてたアリがリュックの周りを4匹ぐらい這ってて、すごくイライラしましたね。ほんとに迷惑な罰ゲームでした」

 

 

 

― そして翌朝、元太との別れがやってきます。

 

 

 

 

 

 

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元太との別れのひとときを惜しむ花澤

 

 

 

 

 

「ホテル近くの空き地に置きました。この写真は通りすがりのおじさんに撮ってもらったんですけど、『なんなのこれ?』ってすごい不審がってましたね」

 

 

 

― 苦楽を共にした元太との別れはやはり寂しかったですか?

 

 

 

「“苦楽”っていうか、“苦”しかなかったですから。めちゃくちゃせいせいしましたよ」

 

 

 

― いつか元太を迎えに行きたいと思いますか?

 

 

 

「全然思わないですけど、いつか僕が庭のある豪邸に住んだら、そこの隅に置いてやってもいいですね。苔むした元太の前で、子供や孫たちに自分の成功体験とかを話して聞かせたいです」

 

 

 

― いざ元太を迎えに行ったら、置いた場所にたかーいビルとか建ってて欲しいですね。

 

 

 

「もういいでしょう。石の話は」